最近は目標管理シートを導入している会社が多いと思います。
SEの目標設定は難しいですよね。
営業であれば「お客様から○○○○万円受注する」と書けますが、SEは金額を目標にするのは難しい。
管理人は新人の頃、曖昧なことしか書けなくて非常に困りました。
今回は新人SEのための目標設定の立て方をお伝えします。
【注意】
この記事は、目標管理シートの書き方についてです。
具体的に新人SEが目指すべきキャリアパスについてはこちらをご参考にしてください。
>> 入社1年目、新人で取りたいIT資格4つ!
>> 管理人が新人の頃に取得した資格
先輩に聞く
まず、目標設定を行う目的について考えてみましょう。
「上司との目標の合意、期末に上司が目標に対する実績を評価」が目的ですね。
つまり、上司が納得する目標設定というのが最低限の条件。
上司が変われば目標設定の書き方も変わります。
上司の好みはインターネット上には載っていませんから、チームメンバーの先輩に聞くというのが非常に有効です。
チーム目標をブレイクダウンする
会社という組織に居るわけですから、組織の目標に貢献しなければいけません。自分が立てた目標が「会社も上司も誰も求めてない」ということがないようにしましょう。
会社目標を達成するための部大目標
部大目標を達成するためのチーム目標
チーム目標を達成するための自分の目標
ですから、それぞれの目標を確認してみましょう。
QCDを意識して定量的に表現する
期末に正しく評価してもらうためにも、目標は定量的な表現が望ましいです。
「高品質なプログラムを作る」
「設計書を納期までに仕上げる」
「技術サポートを素早く行う」
これだと、曖昧すぎて「どれぐらい?」ってなりますよね。
品質、コスト、納期は定量的な表現にしましょう。数値は、会社大で定めた指標や前年の実績値(去年の新人の実績値)を参考にします。
試しに先程の目標を書き直してみましょう。
- 高品質なプログラムを作る
見直し案その1:テスト工程で信頼度成長曲線によるチェックを行い、会社大で定めている品質指標を目指す。
見直し案その2:システムリリース後のソースコード起因の障害を過去実績の○件以内にする。 - 設計書を納期までに仕上げる
見直し案:設計書を納期xx/xxまでに(過去実績値)○本以上担当して作成する。 - 技術サポートを素早く行う
見直し案:担当した技術サポートのうちxx%(去年の実績値)を、チーム目標である○日以内に対応完了する。
プロセスを示す
目標達成するまでのプロセスも非常に重要です。
ですから、どのように目標を達成するか、プロセスを目標設定に書くのも良いですね。
「Javaを習得する」ということを目標にするなら
例えば
Javaを習得することを目的に以下を実施する。
- Java関連のテキスト○本読む
- 有益サイトのリンク集をまとめる
- Javaの資格 OJC-Pを取得する
- 日報からつまずいたポイントをピックアップしてポイント集をまとめる。
となります。
組織への貢献を意識する
「Javaを習得する」は、自身のスキルアップを目標としてますよね。
これを、「次年度の新人のために」、「チーム会議で発表してチーム内のノウハウ向上」とすると、組織への貢献になります。
自身のスキルアップよりも組織への貢献を目標にするようにしましょう。周りへの影響力がある目標ほど評価されやすいと思います。
資格取得は目標ではなくプロセスにする
資格取得を目標に挙げるのはオススメしません。なぜなら、資格が取れなかったときに部分点も貰えないから。
資格取得はあくまでプロセスの1つとします。プロセスの1つであれば、もし資格が取れなかったとしても、「プロセスの1つは未実施ですが目標自体は達成しました」と言えます。
以上、参考になれば幸いです(^^)