ロジカルシンキング


ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは、物事を整理して考え、筋道立てて分かりやすく説明するための手法のことです。
よく自分は論理的に考えるのが苦手だと思っている人が居ますが、ロジカルシンキングとは考え方ではなく手法のことです。手法ですからITスキルのように後から身につけることが可能です。

ロジカルシンキングは新人研修でも必ず学ぶ内容だと思います。
新人研修の数日間だけでいきなり身につけるのは難しいので、日頃からロジカルシンキングの本を読んで意識しておくと良いです。

ロジカルシンキングには次のような手法があります。

  • MECE(ミーシー)
    「抜け漏れなく、だぶりなく」という考え方。問題点や解決策を考えるとき抜け漏れがあると致命的な見落としとなってしまいます。

  • ロジックツリー
    問題の深堀りや解決策の具体化に使います。
    ロジックツリーには更にWHYツリー、HOWツリーがあります。

    • WHYツリー (問題→原因→・・・→真の原因)
      なぜを繰り返していくことで問題の原因を追究します。

    • HOWツリー (目的→手段→・・・→具体的手段)
      目的を実現するための手段を具体化します。

  • ZEROベース思考
    過去の方法や既成概念に捕われない考え方。今までの成功してきた方法を捨てて新たな方法を追求するときに使います。
    新たな方法は否定されやすいですが、更なる成長を目指すのであれば必要な考え方だと思います。

ロジカルシンキングが役に立つ場面

問題にぶつかったとき、その解決策を立てるときに使います。
その場の思いつきや慌てて行動すると抜け漏れが発生して更なるトラブルを招くことがあります。ロジカルシンキングの手法を使うことで抜け漏れが防止でき、有効な解決策を導くことが出来ます。

ロジックツリー(HOWツリー)の例

下のロジックツリーは、管理人がこのサイトを作るあたってメニューを検討するときに作ったものです。目的を実現するにはどうすれば良いかとスキルを細分化して内訳を洗い出しています。

「SEスキルを向上させるには?」
→その目的を実現するにはどうしたら良いか。→ITスキル、ヒューマンスキルの向上
→その目的を実現するにはどうしたら良いか。→○○スキルの向上・・・(以下続く)

ロジックツリーのポイントとしては、ツリーの階層はMECE(抜け漏れなくダブりなく)にしなくてはなりません。1階層目ではITスキル、ヒューマンスキル以外にその他のスキルを入れています。
これは、英語学習がITスキルにもヒューマンスキルにも入らないためです。

また、重点を置きたい部分を深堀りして、そうではない部分は浅くしておきます。管理人の考えとしては、完全なロジックツリーを作ることよりも、できる限りMECEを目指すことで思考を整理することが大切だと思います。

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