当サイトは毎日、100人近い方がユーザー系IT企業を調べにお越し頂いています。本当にありがたいことですね。
今回はユーザー系SEの1年目の仕事内容を、イメージできるように書いてみることにしました。もちろん、会社にもよりますし、担当業務により仕事内容も異なりますので、同期から聞いた話をもとに以下3つの仕事内容を書いてみました。
- 開発担当(大規模プロジェクトに配属)
- 開発担当(小規模プロジェクトに配属)
- 保守担当
3つ書きましたが、どこに配属されても、新人はプログラミングをやることになります。
開発担当(大規模プロジェクトに配属)
大規模な開発プロジェクトに配属された場合について書いていきます。
1年または2年かけて開発するような、大きな規模の開発プロジェクトがあります。人員は100名超に及び、多くの協力会社も入っています。
恐らくユーザー系IT企業が元請けとなっています。チームメンバーは、顧客との仕様調整、仕様調整した結果を整理して協力会社に伝える仕事、協力会社が作成した設計書や資料のレビュー、プロジェクト管理のためのスケジュール管理、コスト管理、開発ルール整備等を行っているでしょう。
配属された新人の仕事内容は…
- 先輩に付き添って、協力会社との仕様調整の打ち合わせに参加
- 設計書や開発ガイドを読んで勉強
- 開発工程では、サーバの設定やプログラミング・テスト
顧客との打ち合わせや、協力会社の管理は当分先だと聞きました。
まずは、開発するシステムの仕様や、開発プロジェクト内で定まっているルールの理解、プログラミングスキルの習得が当面の目標になります。あとは新人にLinuxを勉強してもらいたくて、サーバ設定の担当になるケースもあるそうです。
開発(小規模プロジェクトに配属)
小規模な開発プロジェクトとは、数ヶ月後にシステム稼動が控えているような短期間のプロジェクトです。人員は10人未満もありますし、協力会社を使わない場合もあります。お客様との仕様調整、設計、プログラミング、テスト、稼動と1つの工程が短いので流れるような日々です。
配属された新人の仕事内容は…
やはり、お客様との仕様調整は当分先。打ち合わせに出ても「雰囲気を感じる」ことが目的だそうです。
先輩が仕様調整で決めた内容に従って、かんたんな機能の設計書を書くこともあるそうです。
小規模プロジェクトの場合は自分達でやる範囲も多く短期間なので、システム開発の一連の流れを知るには向いてます。
保守
保守とは、稼動しているシステムの改良や障害対応を行う業務です。
【保守の業務内容】
- 法改正や制度改定に伴い、現行機能を維持するためにシステムの一部を改修する
- お客様の業務改善に伴う業務変更やシステム利便性向上にあたり、システムの機能改善・改良をする
- 不具合、ハードウェア障害等によりシステム障害が発生した場合は、原因究明および復旧を行う。
ユーザー系IT企業に入社したら、システムの保守業務を任されることも多いでしょう。
保守は開発工程より人数は少ないです。場合によっては、先輩の指導のもと、新人1人で1つのシステムを担当することもあります。
消費税変更等の法律改正に伴う対応や利便性向上のための機能改良等のかんたんな案件の担当となり、勉強していくことになるでしょう。
配属された新人の仕事内容は…
- 設計書を読んだり、システムを動かして仕様を理解
- 設計書の作成
- プログラミング・テスト
- 障害対応のお手伝い(資料作成、データ作成)
開発プロジェクトと違い、1から難易度の高い設計書を書く機会は少ない場合があります。設計書やプログラミングのスキルに関して言えば、開発プロジェクトを経験した方が力がつきます。
保守の良い点はお客様との密なやりとりが経験できることです。業務知識や交渉スキルが身につきます。
以上、ざっくり書いてみました。参考になれば幸いです!