文系や女性の方の中には、SE(システムエンジニア)になるには
「大学でプログラミングを勉強していないと難しい」、
「SEになるにはITスキルが求められる」と思っている方も多いのではないでしょうか。
大学でプログラミングの授業を受けてないから…と
SEに興味を持っても、IT企業の説明会を敬遠する方も居るのではないでしょうか。
現役SEの私からすると、
「それは大きな誤解」だと言いたいですね。
IT業界は決して理系だけで動く世界ではありません。
文系の方でも女性でもSEとして十分に活躍できます。
今回はSEに求められる資質から、女性や文系SEが向いている理由を説明していきます。
SEは1日中PCの前で設計書を書く仕事?
SEというと「1日中PCの前で設計書を書く人、プログラムを作る人」
SEは一人で黙々とこなす職人的な職種、技術に特化した職種だとイメージする方も多いでしょう。
ですが、お客様や関係者と打ち合わせをして仕様を取り決める。
この仕様調整も多いです。
システム開発は1人ではできません。集団で行う仕事です。
ですから、関係者との打ち合わせのために、1日の大半が会議というSEも居ます。
SEに必要な能力とは
集団で行う仕事ということは、他者との意思疎通が重要になります。
SEに必要な能力は以下の3つです。
- 論理的思考
- コミュニケーション能力
- 新しい技術への興味
論理的思考
SEの仕事のひとつに、「協力会社に正確な設計書(仕様書)を用意する事」があります。
設計書プログラムの設計図ですから、あいまいな表現や分かりにくい表現があると正しくプログラムを作ることはできません。
誰が読んでもそのプログラムの目的や使い方が分かる記述が必要になります。
コミュニケーション能力
SEは顧客(クライアント)とシステムについて打ち合わせをする機会があります。
システム開発にあたり、どんなシステムが欲しいのかをお客様から聞き出すヒアリングがあります。
この時、お客様からシステムに必要な要件を聞き出し、曖昧なままになっているお客様の要望を具体化する能力が求められます。
「ヒアリング力、聞いた事を確認する力」、つまりコミュニケーション能力が問われます。
ヒアリング力がインプットなら、聞き出したクライアントの要望を仕様書にする力はアウトプットになります。
インプットとアウトプットを見るとSEの本質的な能力を知る事が出来ます。
新しい技術への興味
IT業界は常に新しい技術が生まれます。
今最新の技術であっても、1年後にはもっと効率の良い技術が開発されます。
そうした新しい技術に対応できる柔軟さと挑戦するマインドがSEに求められます。
技術への素養という点では、日頃からPCに接していた理系が優位なように見えますが、そうとは言えません。
柔軟性という点は女性が優位ですし、文系の読解力も必要な要素です。
要するに、「新しい技術に夢中になれるか?」
新しい技術に興味を持てない人は、取り残されてしまいます。
自分の強みをIT業界に活かせばいい
ここまで、SEに求められる能力として、以下の3つを挙げました。
- 論理的思考
- コミュニケーション能力
- 新しい技術への興味
では、これらの能力を持ったSEは技術職なのでしょうか。
実は、SEはエンジニアと名前がつきますが、技術力だけではシステム開発にうまく進みません。技術力に特化したSEも居れば、論理的思考、コミュニケーション能力が突出したSEも居ます。
技術職でもあるけど、技術職とは言えない部分も多くあります。
文系だからとか女性だからSEに向いていない、と考えるのは間違いです。
むしろ、自分の強みを生かしてIT業界にどう活かすかを考えるべきしょう。